アメカゼアラウンド

 古い伝統的な知恵から新しい生態学等の知見まで、雨デモ風デモハウスプロジェクトは大小さまざまな工夫を取り入れての試みです。そんな雨風の周辺のトピックを、少しずつこちらのコーナーで紹介していきたいと思います。題してアメカゼアラウンド。第一回目はスパイラル・ガーデンです。


藤野・里山長屋のスパイラル・ガーデン


■スパイラル・ガーデン■
 簡単にいうと、石で囲んだ花壇をらせん状に作ることで、限られたスペースの中で、植物にとって多様な環境を生み出すという栽培方法です。
 たとえば、高低差による排水性の違いを利用して、高いところでは乾燥を好む品種を、低いところには湿気を好む品種を育てます。また南には日なた好きを、北には日かげ好きを植えることができますし、収穫時期も調整できる、といった具合です。
 ビオトープやパーマカルチャーといったものとも親和性が高く、興味のある方はその辺を調べてみるといろいろわかるかもしれません。

■うずまき・らせん■
 スパイラル(うずまき・らせん)の構造というのは、自然界にも多く見られます。身近なところではカタツムリや巻貝、アサガオのツル、羊などのツノ、大きなものでは台風、とてつもなく大きなものでは星雲(!)といったものから、私たちの身体のずっと深いところにあるDNAのミクロの世界まで、いたるところでぐるぐるしています。
 そして、喜び悲しみ繰り返しめぐる時の流れもやはりスパイラル。なんだか目がまわってきます。